材料分離
材料分離は、まだ固まっていないコンクリートで、骨材・水・セメントなどが偏ってしまう現象です。運搬や打込みの衝撃、過度な水などで起こり、強度のむらやひび割れ、品質低下の原因になります。
セクション別の図解
コンクリートを低い位置から打ち込み、横移動させず、水中ではトレミー管を使って、材料分離を防ぐ施工の様子が示されています。
材料分離を防ぐことは、コンクリート施工の基本です。打込みでは、高い位置から落とさず、できるだけ低い位置から打ち込みます。型枠内で横移動させると骨材が分離するため、横移動はさせません。水中では、コンクリートが水とふれて分離するのを防ぐため、トレミー管を使います。配合の段階でも、水を必要以上に多くしないことが、分離を防ぎ品質を保つうえで大切です。
材料分離を起こしたコンクリート(層に分かれる)と、分離抵抗性の高いコンクリート(均一)が対比されています。
材料分離は、「材料分離抵抗性」とは逆の関係にあります。材料分離は成分が偏ってしまう良くない状態で、材料分離抵抗性はその分離しにくさを表す良い性質です。水が多すぎる配合や、高い位置からの落下、横移動などは分離を招きます。逆に、適切な配合と、ていねいな運搬・打込みは分離を防ぎます。スランプ試験などで、分離しにくい適切なやわらかさかどうかを確認します。
衝撃や過度な水によって、重い骨材が沈み、軽い水やセメントが浮き上がって、均一だったコンクリートが層に分かれる様子が示されています。
材料分離が起こるのは、コンクリートの中の材料に重さのちがいがあるからです。骨材は重く、水やセメントペーストは軽いため、衝撃を受けたり水が多すぎたりすると、重い骨材が沈み、軽い成分が浮いて分かれます。均一さが崩れると、骨材が偏った部分は弱く、水やセメントが浮いた部分はひび割れやすくなり、全体として強度や耐久性が落ちます。だから、分離させない施工が重要です。
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