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用語集/塩化物イオン
専門土木

塩化物イオン

塩化物イオンは、コンクリートに含まれる塩分の成分で、量が多いと中の鉄筋をさびさせて構造物を傷めます。このため、コンクリート中の塩化物イオンの量は、一定の値以下に厳しく制限されています。

3 枚の画像で解説

セクション別の図解

コンクリートの受入れ検査で塩化物イオン量を測り、規格値以下であることを確認して鉄筋のさびを防ぐ様子が示されています。

塩化物イオンは、コンクリートの受入れ検査などで含有量を測定し、規格値(0.30kg/m³以下など)を満たすか確認します。海砂を使う場合は、塩分を洗い流して(除塩)から使います。とくに、海水のしぶきや凍結防止剤にさらされる海岸構造物や橋では、外から塩化物イオンが侵入しやすいため、かぶり(鉄筋を覆うコンクリートの厚さ)を大きくするなどの対策もとります。耐久性を守る重要な管理項目です。

鉄筋をさびさせる塩化物イオン、アルカリ性を失わせる中性化、凍結で壊す凍害が、コンクリート劣化の原因として対比されています。

塩化物イオンは、コンクリートを劣化させる原因の一つで、ほかの原因と区別されます。塩化物イオンは、鉄筋を直接さびさせます。中性化は、コンクリートのアルカリ性が失われて鉄筋が守られなくなる現象です。凍害は、凍結融解でコンクリートが壊れる現象です。塩化物イオンは、これらのうち「塩分による鉄筋のさび」を引き起こすため、含有量を制限して防ぎます。

塩化物イオンが鉄筋表面の保護膜(不動態被膜)を壊し、鉄筋がさびて膨張し、まわりのコンクリートを押し割る様子が示されています。

塩化物イオンが鉄筋をさびさせるのは、鉄筋を守っている膜を壊すからです。コンクリートはアルカリ性で、その中の鉄筋の表面には、さびを防ぐ薄い保護膜(不動態被膜)ができています。塩化物イオンが多いと、この膜が壊され、鉄筋がさびはじめます。さびた鉄筋は体積が増えて膨張し、まわりのコンクリートを押し割ってひび割れさせます。塩化物イオンの量が多いほど、この劣化が早く進みます。

関連用語

この用語と関連する用語に進めば、学習が広がります。

下位概念

  • JIS A 5308塩化物イオン0.30専門土木
  • 塩化物含有量0.3kg/m³施工管理

関連用語

  • レディーミクストコンクリート共通工学
  • 水セメント比工学基礎
  • 中性化専門土木
  • 塩害専門土木

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