透水係数
透水係数は、土の中を水がどれくらい通りやすいかを表す数値です。値が大きいほど水をよく通す土で、砂は大きく、粘土は小さくなります。透水試験で求め、盛土の排水や、地盤の止水・地盤改良の計画を立てるときの基準になります。
セクション別の図解
透水試験で求めた透水係数をもとに、排水層を設けたり止水対策をとったりする設計の判断が描かれています。
透水係数は、水に関わる設計の基準として使われます。透水試験で地盤の透水係数を求め、その大きさに応じて対策を決めます。透水係数が大きく水がたまりにくい地盤ならそのまま、小さく水がたまりやすい地盤なら排水のしくみや地盤改良を検討します。堤防やため池では、逆に水を漏らさないよう透水係数の小さい材料を選びます。数値で表されるため、設計の計算に直接組み込めるのが透水係数の利点です。
左にすき間の広い砂、右にすき間の狭い粘土を並べ、それぞれの透水係数の大きさが大・小として対比されています。
透水係数の大きさは、土の種類で大きく変わります。砂質土は粒が大きくすき間が広いため、水がよく流れ、透水係数は大きくなります。粘性土は粒が細かくすき間が狭いため、水がほとんど流れず、透水係数はとても小さくなります。その差はとても大きく、桁がいくつも変わるほどです。だから、水を逃がしたい場所には透水係数の大きい土を、水を止めたい場所には小さい土を選びます。
同じ高さの水位差をかけたとき、砂は速く、粘土はゆっくり水が流れ、その速さの差を透水係数として表す様子が示されています。
透水係数は、同じ条件のもとで水がどれくらいの速さで土を通るかを表す数値です。すき間が広くつながっている土ほど水が速く流れ、透水係数は大きくなります。値は水の流れる速さに対応するため、cm/s (1秒あたり何cm) のような速さの単位で表されます。この共通のものさしがあることで、土の種類がちがっても水の通りやすさを同じ尺度で比べられ、設計の計算にそのまま使えます。
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