透水性
透水性は、土や地盤の中を水がどれくらい通りやすいかを表す性質です。粒が大きくすき間が広い土ほど水を通しやすく、粒が細かい土ほど通しにくくなります。盛土の排水や地盤の止水のしやすさを左右し、工法や材料を選ぶときの大切な判断材料になります。
セクション別の図解
盛土の中に水がたまって不安定になる様子と、透水性の高い材料で水が抜けて安定する様子が対比して描かれています。
透水性は、現場のさまざまな判断に関わります。盛土の中に水がたまると土が重く弱くなり、すべり破壊の原因になるため、適度に水を逃がす材料や排水層が必要です。一方、ため池や河川堤防では水を漏らさないよう、透水性の低い土が求められます。地盤の透水性は透水試験で調べ、その結果が地盤改良工法を選ぶ判断材料になります。
左の砂質土はすき間が広く水が速く流れ、右の粘性土はすき間が狭く水がほとんど流れない様子が対比されています。
透水性は土の種類で大きく変わります。砂質土は粒が大きくすき間が広いため水をよく通し、水はけがよい一方で雨水をためにくい性質です。粘性土は粒が細かくすき間が狭いため水をほとんど通さず、水を保ちやすい反面、いったん含んだ水が抜けにくくなります。盛土ではこの差を利用し、水を逃がしたい部分には透水性の高い土を、水を止めたい部分には低い土を使い分けます。
土の粒の間のすき間を、上の高い水位から下へ向かって水が流れていく道すじが矢印で示されています。
水は、高いところから低いところへ、土の粒のすき間を縫って流れます。すき間が広くつながっているほど水は速く流れ、上下の水位の差が大きいほど勢いよく流れます。この流れやすさを1つの数値で表したものが透水係数で、値が大きいほど水を通しやすい土です。透水試験で求めたこの値をもとに、排水計画や地盤改良の必要性を判断します。
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