透水試験
透水試験は、地盤や土の中を水がどれくらい通りやすいか (透水性) を調べ、透水係数として数値で求める試験です。現場の地盤でそのまま行う方法と、土を持ち帰って室内で行う方法があります。盛土の排水や地盤改良の必要性を判断する材料になります。
セクション別の図解
透水試験で得た透水係数をもとに、盛土の排水層を設けたり、地盤改良の要否を判断したりする流れが描かれています。
透水試験は、さまざまな工事の判断に使われます。現場では、ボーリングであけた孔を使うボーリング孔透水試験などで地盤の透水係数を求めます。その結果、水を通しやすい地盤なら排水のしくみを工夫し、水を通しにくい地盤で水がたまりやすいなら地盤改良を検討します。盛土の中に水をためないための排水計画や、堤防などで水を漏らさない設計に、透水試験の結果が役立ちます。
左で孔に水を流す透水試験、右でハンマーでロッドを叩く標準貫入試験を並べ、測る目的のちがいが対比されています。
透水試験と標準貫入試験は、よく取りちがえられますが、目的がまったく別の試験です。透水試験は、地盤に水を流して「水の通りやすさ (透水性)」を調べます。標準貫入試験は、ハンマーでロッドを叩いて「地盤の硬さ・締まり具合 (N値)」を調べます。原則は「水を使う試験は透水性、叩く試験は硬さ」です。硬さを測る標準貫入試験からは透水性が分からないため、透水性を知りたいときは透水試験を行います。
地盤に水を流したとき、水位の下がり方や流れ込む水の量を測り、それを計算で透水係数に変える流れが示されています。
透水試験は、地盤に水を流して、その流れ方から透水性を求めます。水がすばやく通る地盤では水位が早く下がったり多くの水が流れ込んだりし、通りにくい地盤ではその逆になります。こうした水位の変化や流れる水の量を測り、決められた計算式に当てはめて透水係数という数値に換算します。直接は見えない地盤の中の水の通りやすさを、測れる量に置きかえて求めるのが透水試験の考え方です。
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