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用語集/粘性土
工学基礎

粘性土

粘性土は、粘土のようにとても細かい粒を多く含む土で、水を保ちやすく粘り気があるのが特徴です。すき間が小さいので水を通しにくく、含む水の量で硬さが大きく変わります。締め固めるには突起で練り込む機械が向きますが、締めすぎると軟らかくなる「こね返し」に注意が必要な、扱いに気をつかう土です。

3 枚の画像で解説

セクション別の図解

左に粒の細かい粘性土、右に粒の大きい砂質土を並べ、水の保ちやすさや締固め機械のちがいが対比されています。

粘性土と砂質土は性質が正反対です。粘性土は粒が細かく、水を保ちやすくて粘り気が強く、水を通しにくい土です。砂質土は粒が大きく、水はけがよくてさらさらしています。締固めでは、粘性土は突起で土を練り込んで密にするタンピングローラが向き、砂質土は振動ローラが効きます。粘性土に振動だけ加えてもうまく締まらないことが多く、「粘土は突起で練り込み、砂は振動で締める」という対応関係で整理すると、機械の使い分けがはっきりします。

水が少ない・適量・多すぎの3状態で粘性土の締まり方が変わり、締めすぎると練られて軟らかくなるこね返しが示されています。

粘性土は、含む水の量(含水比)で硬さや締まりやすさが大きく変わります。水が適量だと最もよく締まりますが、多すぎると締め固めても水が抜けずに軟らかいままになります。また、締め固めすぎたり同じ場所をこねたりすると、いったん締まった土の組織がこわれて軟らかくなる「こね返し」が起きます。粒が細かく水を通しにくいので、いちど水を含むと乾きにくいことも、施工がむずかしい理由です。

透水性が低い・保水性が高い・含水比で性質が変わる・タンピングローラ向き、という粘性土の主な性質が一覧で示されています。

粘性土の性質をまとめると、水を通しにくく(透水性が低い)、水をためやすく(保水性が高い)、含む水の量で硬さが大きく変わり、突起付きのタンピングローラで締め固めるのが向いています。水を保つ性質は、雨のあとにぬかるみやすく乾きにくいことにつながります。締固めではこね返しに注意し、適切な含水比で施工することが、安定した地盤をつくるかぎになります。

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