地すべり防止工
地すべり防止工は、地すべりの動きを止めたり抑えたりするための工事です。地下水を抜いて地すべりを起こりにくくする抑制工と、杭などで直接動きを抑える抑止工に分けられ、組み合わせて行います。
セクション別の図解
地すべり地で、排水で地下水を抜く抑制工と、杭で動きを止める抑止工を組み合わせて斜面を安定させる様子が示されています。
地すべり防止工は、地すべりのおそれがある斜面で行われます。抑制工としては、地下水を集めて抜く集水井や、斜面に横向きの穴をあけて水を抜く工法などがあります。抑止工としては、すべり面を貫く杭工やアンカー工、ふもとの押え盛土などがあります。地すべりの規模や原因、動きの観測結果に応じて、抑制工と抑止工を計画的に組み合わせ、斜面を安定させて被害を防ぎます。
地下水を抜いて原因を減らす抑制工と、杭で動きを直接止める抑止工が、地すべり防止工の二つの考え方として対比されています。
地すべり防止工は、抑制工と抑止工で考え方がちがいます。抑制工は、地すべりの原因となる地下水を抜いたり、土塊の頭部を削って軽くしたりして、地すべりを起こりにくくします。自然の条件そのものを改善する方法です。抑止工は、杭やアンカー、擁壁などの構造物で、動こうとする土塊を直接おさえつけます。原因を減らす抑制工と、力でおさえる抑止工を、地すべりの規模に応じて組み合わせます。
抑制工で地すべりを動かす力を減らし、抑止工で抵抗する力を増やして、土塊のつり合いを安定側にする様子が示されています。
地すべり防止工が動きを止められるのは、土塊を「動かそうとする力」と「抵抗する力」のつり合いを、安定する側に変えるからです。抑制工は、地下水を抜いてすべり面の抵抗を回復させたり、頭部の土を取り除いて動かす力を減らしたりします。抑止工は、杭やアンカーで抵抗する力を増やします。地下水を減らすことが基本で、それでも足りない分を抑止工で補う、というように組み合わせて安定させます。
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