地すべり
地すべりは、斜面の土や岩の大きなかたまりが、地中のすべりやすい面に沿ってゆっくり下方へ移動する現象です。一度に崩れる崖崩れとちがい、広い範囲がじわじわ動き、家屋や道路に大きな被害を与えます。
セクション別の図解
地すべりのおそれがある斜面で、地下水や移動量を観測し、地すべり防止工で動きを抑える防災の様子が示されています。
地すべりは、防災の対象として、調査・観測・対策が行われます。まず、過去に動いた地すべり地形を調べ、地下水の量や地表のわずかな移動量を観測して、危険を把握します。動くおそれがある場合は、地下水を抜く抑制工や、杭で動きを止める抑止工などの地すべり防止工で対策します。動きが遅いぶん、ひび割れや段差などの前兆をとらえて、早めに備えることが大切です。
広い範囲がゆっくり動く地すべりと、急に崩れ落ちる崖崩れ(法面崩壊)が、崩れ方と速さのちがいで対比されています。
地すべりは、崖崩れ(法面崩壊)と崩れ方がちがいます。地すべりは、大きな土のかたまりが、すべり面に沿って広い範囲でゆっくりと継続的に移動します。崖崩れは、斜面の表層が急に崩れ落ちる、速くて局所的な現象です。地すべりは動きが遅いぶん前ぶれをとらえやすい一方、動く土の量が多く被害が大きくなります。動きの速さと範囲のちがいで見分けます。
地中のすべり面に地下水がたまって抵抗が減り、上の大きな土塊が重力で下方へすべり動く様子が示されています。
地すべりが起こるのは、すべり面での抵抗より、土塊を動かそうとする重力の力が大きくなるからです。斜面の地中には、粘土層などのすべりやすい面があります。雨や雪どけで地下水が増えると、すべり面での摩擦の抵抗が小さくなり、上の大きな土塊が重力で下方へすべり動きます。だから、地下水の増加が地すべりの大きな引き金になります。動きを止めるには、この地下水を減らすことが有効です。
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