法面保護工
法面保護工は、切土や盛土でできた斜面を、雨水による削れ、風化 (表面が弱くなること)、小さな崩れから守る工法の集まりです。植生で表面を覆う方法と、コンクリートやブロックで支える方法を、地盤や勾配に合わせて選びます。
セクション別の図解
斜面の左側には草で覆う植生系、右側にはコンクリートやブロックで支える構造物系が配置され、法面全体の保護が描かれています。
法面保護工は、切土や盛土の法面 (人工的に作った斜面) を雨、風、乾燥、流水から守る工法です。肌を服で覆うように、斜面表面を植生や構造物で覆って弱い部分を外力から守ります。放置すると浸食が進み、道路や宅地に土砂が流れ出すため、施工後の安定を保つ重要な仕上げです。
[比較] 法面保護工は、植物で表面を守る方法と、コンクリートなどで構造的に押さえる方法に分かれます。浸食を抑えるだけでよい斜面か、崩れへの抵抗も必要な斜面かで適用が変わります。
左に草や根で表面を押さえる植生系、右にコンクリートやブロックで面を支える構造物系が、役割別に示されています。
要点は、植生系は「表面を育てて守る」、構造物系は「硬い材料で支えて守る」と分けることです。植生系は景観や自然回復に向きますが、急な崖や湧水が多い場所には限界があります。構造物系は強い保護力がありますが、排水処理を忘れると水圧で浮きやはらみが出るため、法面保護工では地山の状態を見て選びます。
左から法面整形、湧水や勾配の確認、保護工の選定、施工と点検が順に並び、現場の作業手順が矢印で示されています。
施工手順では、まず法面を所定の勾配に整え、浮き石やゆるい土を取り除きます。次に湧水、土質、日当たり、雨水の流れを確認し、植生系か構造物系かを選びます。最後に吹付け、張付け、排水施設の設置を行い、施工後に剥がれやひび割れがないか点検します。順番を飛ばすと、見た目は完成しても保護効果が弱くなります。
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