湧水
湧水は、地下水が地表や掘削面にしみ出してくる水のことです。掘削作業では、湧水があると足元がぬかるんで地山が崩れやすくなります。前日からの雨で湧水が増えることもあるため、作業開始前点検で必ず確かめる重要な変化の一つです。
セクション別の図解
作業前点検で掘削面の湧水の量を前日と比べ、増えていれば排水や支保工の補強で対処する流れが描かれています。
湧水は、作業開始前点検で重点的に確かめる項目です。掘削面や底からの水のしみ出しを見て、前日と比べて増えていないかを確認します。湧水が増えていれば、地山が水を含んで崩れやすくなっているサインのため、注意が必要です。対策として、たまった水をくみ出す排水を行い、地山が弱っていれば土止め支保工を補強します。危険が大きいと判断したら、その場で作業を中止して安全を確保します。
地中にとどまる地下水と、掘削面から実際にしみ出した湧水を並べ、しみ出すことで危険が増す関係が対比されています。
湧水と地下水は、もとは同じ水ですが、湧水は地下水が地表や掘削面へ出てきた状態を指します。地下水が地中にとどまっているうちは、直接の危険は大きくありませんが、湧水となってしみ出すと、足元をぬかるませ、地山を水浸しにして崩れやすくします。つまり、湧水は地下水が危険な形で現れたものといえます。湧水が見られたら、地下水の影響が出始めたサインとして、注意を強める必要があります。
掘削面からしみ出した湧水が地山の土にしみ込み、土を軟らかくして斜面を崩れやすくしていく流れが矢印で示されています。
湧水が危険なのは、しみ出した水が地山を弱めるからです。掘削で地下水のある深さまで掘ると、地下水の通り道が開いて水がしみ出します。この水が地山の土にしみ込むと、土は重く軟らかくなり、せん断強度が下がります。強度が下がった斜面は崩れやすくなり、地山の崩壊につながります。雨のあとは湧水が増えてこの影響が強まるため、作業前にその日の湧水の状態を確かめることが大切です。
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