地下水
地下水は、地中のすき間にたまったり流れたりしている水のことです。掘削では、地下水がしみ出して足元を不安定にしたり、地山を崩れやすくしたりします。盛土でも地盤の安定に影響するため、掘削や工事の前に、その状態を調べておくことが大切です。
セクション別の図解
掘削前に地下水の深さを調べ、排水で水位を下げたり、止水の壁を設けたりして安全に掘る対策が描かれています。
地下水への対策は、掘削の前に始まります。まず、地下水がどの深さにあるかを事前調査で調べます。掘削が地下水の深さに達する場合は、ポンプなどで水をくみ出して地下水の位置を下げたり (排水)、水の流れ込みを止める壁を設けたり (止水) します。やわらかい地盤では、地盤改良で強くすることもあります。地下水を適切に処理することで、足元の安定と地山の安全を保ちながら掘削を進められます。
左に地中にとどまる地下水、右にそれが地表や掘削面へしみ出した湧水を並べ、状態のちがいが対比されています。
地下水と湧水は、もとは同じ水ですが、状態がちがいます。地下水は、地中のすき間にとどまっている水です。湧水は、その地下水が地表や掘削面へしみ出してきた水です。地中にあるうちは直接の危険は小さいですが、掘削で地下水の通り道が開くと湧水となってしみ出し、足元をぬかるませて地山を崩れやすくします。地下水の状態を知っておくことが、湧水による危険を予測する手がかりになります。
地下水がしみ込んだ地山の土が、水を含んで重く軟らかくなり、せん断強度が下がって崩れやすくなる流れが示されています。
地下水が危険なのは、土を弱めるからです。地下水は土の粒のすき間を満たしていて、掘削でその深さまで掘ると流れ出してきます。水を含んだ土は重くなり、粒どうしの粘りや締まりがゆるんで、せん断強度が下がります。強度が下がった地山は、自分の重みに耐えきれずに崩れやすくなります。水は地盤の強度を下げる最大の原因の一つのため、地下水への備えが掘削の安全に直結します。
関連用語
この用語と関連する用語に進めば、学習が広がります。