わだち掘れ
わだち掘れは、アスファルト舗装の破損の一つで、車のタイヤが通る位置が道路の横断方向に溝のようにへこむ変形です。交通量の多い道路で生じやすく、走行の安全や乗り心地に影響する代表的な破損です。
セクション別の図解
道路の点検でわだち掘れの深さを測り、切削オーバーレイなどで路面を平らに補修する様子が示されています。
わだち掘れは、舗装の維持管理で点検・評価される代表的な破損です。路面の平坦性を調べるなかで、わだち掘れの深さを測定します。深くなると、切削工法で削って平らにし、オーバーレイで新しい層を重ねる切削オーバーレイなどで補修します。流動が原因なら流動しにくい混合物に、下層の沈下が原因なら下層からの補修にと、原因に応じて対策を選びます。
横断方向にへこむわだち掘れ、進行方向に波打つうねり、表面が割れるひび割れが、形と向きのちがいで対比されています。
わだち掘れは、ほかのアスファルト舗装の破損と区別します。わだち掘れは、タイヤの通る位置が横断方向にへこむ溝状の変形です。うねりは、進行方向に長い波のように上下する凹凸です。ひび割れは、路面が割れる破損です。同じ路面の異常でも、へこみの向き(横か縦か)や形(溝か波か割れか)で種類を見分けます。種類によって原因や補修方法がちがうため、正しく見分けます。
同じ位置を多くのタイヤが繰り返し通ることで、アスファルトが押し下げられ横に流れて、溝状にへこむ様子が示されています。
わだち掘れが生じるのは、同じ位置に繰り返し交通荷重がかかるからです。タイヤが通る位置が何度も押されることで、アスファルト混合物が押し下げられ、横に押しのけられて溝になります(流動わだち)。夏の高温時はアスファルトがやわらかく流動しやすいため、とくに起こりやすくなります。また、舗装の下の路盤や路床が沈下して生じる場合もあります。原因によって対策がちがいます。
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