載荷工法
載荷工法は、軟弱地盤の上にあらかじめ盛土などで重さをかけ、地盤を沈下させて締め固めてから構造物をつくる工法です。完成後に起こる沈下を前もって済ませ、構造物の沈下を防ぐ軟弱地盤対策です。
セクション別の図解
軟弱地盤の道路や構造物の工事で、先に載荷盛土を行い、沈下を観測して落ち着いてから本体をつくる様子が示されています。
載荷工法は、軟弱地盤の上に盛土や構造物をつくる工事で使われます。代表的なプレローディング工法では、本番前に盛土で荷重をかけて沈下させます。沈下に時間がかかる場合は、サンドドレーンなどの排水工法と組み合わせて、水抜きを促して沈下を早めます。施工中は、地盤の沈下量を観測しながら、十分に沈下が進んだことを確かめて本体工事に移ります。完成後の沈下を防ぐための、計画的な地盤対策です。
重さで先に沈下させる載荷工法と、締固め・排水・固結など他の軟弱地盤改良が、考え方のちがいで対比されています。
載荷工法は、ほかの軟弱地盤改良と考え方がちがいます。載荷工法は、本番の重さに近い荷重を先にかけて、後で起こるはずの沈下を前もって済ませます。締固め工法は振動などで土を密にし、排水工法は水を抜いて圧密を進め、固結工法は固化材で固めます。載荷工法は、地盤を「先に沈ませてしまう」点が特徴で、排水を促す工法と組み合わせて沈下を早めることもあります。
載荷の盛土で軟弱地盤の圧密沈下を先に進めておくことで、構造物完成後の沈下が小さくなる様子が示されています。
載荷工法が沈下を防げるのは、後で起こる沈下を先に進めてしまうからです。やわらかい粘土地盤は、重さをかけると中の水がゆっくり抜けて、長い時間をかけて沈みます(圧密沈下)。本番の構造物をつくる前に、盛土で同じくらいの重さをかけておけば、この沈下を先に済ませられます。沈下が落ち着いてから盛土を取り除いて構造物をつくれば、完成後の沈下が小さく抑えられ、地盤も締まって強くなります。
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