建設工事の見積り等
建設工事の見積り等は、建設業法で定められた見積りに関する決まりのことです。工事を請け負う前に、工事種別ごとに材料費・労務費・経費などの内訳と、工程ごとの作業日数を明示した見積りを行うよう求めています。注文者と請負側の認識をそろえ、適正な契約につなげます。
セクション別の図解
工事種別ごとに、材料費・労務費・経費の内訳と工程別の作業日数を書き込んだ見積書を作成する様子が描かれています。
実務では、建設工事の見積りを、工事種別ごとに作成します。それぞれの種別について、材料費・労務費・経費の内訳を分けて示し、工程ごとの作業日数も明らかにします。近年 (令和の改正) では、見積書の作成に関する決まりが強化され、より具体的な見積りが求められるようになっています。きめ細かい見積りは、注文者の理解を助けるだけでなく、請け負う側にとっても、適正な対価を受け取る根拠になります。
左で内訳を示す見積りを行い、右でその内容にもとづいて請負契約を結ぶ、という順の流れが対比して描かれています。
建設工事の見積りと請負契約は、前提と結果の関係にあります。見積りは、工事の前に、何にいくらかかるかの内訳と作業日数を示す事前の積算です。請負契約は、その見積りをもとに、工事の完成を約束して結ぶ取り決めです。きちんとした見積りがあって初めて、双方が納得して契約を結べます。見積りがあいまいだと、契約後に費用や工期をめぐってもめる原因になるため、見積りの決まりが定められています。
総額だけの不透明な見積りと、種別ごとに内訳を分けた明確な見積りを並べ、後者がトラブルを防ぐ様子が示されています。
見積りに決まりがあるのは、費用や工期の認識のずれを防ぐためです。総額だけを示す「どんぶり勘定」では、何にいくらかかっているかが分からず、あとで「聞いていない」というトラブルが起きやすくなります。工事種別ごとに材料費・労務費・経費を分け、工程ごとの作業日数まで明示すれば、内訳が見えて双方が同じ理解をもてます。これにより、契約後のもめごとを減らし、公正な取引が保たれます。
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