管理限界線
管理限界線は、管理図で、工程が正常かどうかを判断するために引く線です。過去のデータの統計的なばらつき(目安は平均±3σ)から求め、中心線の上下に上方管理限界線と下方管理限界線を引きます。
セクション別の図解
管理限界線を物差しとして、点が外れたり一方に偏ったりしたときに異常と判断する様子が示されています。
管理限界線は、工程の異常を判定する物差しとして使います。測定値の点が限界線を外れたときはもちろん、点が中心線の片側に続けて偏るような場合も、工程に異常の兆候があると考えます。異常が疑われたら、原因を調べて改善します。管理限界線という客観的な基準があることで、感覚に頼らず、誰でも同じように工程の良し悪しを判断できるようになります。
工程の安定を見る管理限界線と、製品の合否を決める規格値が対比され、目的のちがいが示されています。
管理限界線とよく混同されるものに規格値があります。両者は別物です。管理限界線は、過去のデータから統計的に求めた、工程が安定しているかを判断する工程内部の基準です。規格値は、設計の仕様や求められる品質から決められる、製品が合格かどうかの外部の基準です。目的がちがうため、両者は一致している必要はなく、混同したまま使うと管理の意味がなくなります。
過去のデータの平均を中心線とし、ばらつき(標準偏差σ)の3倍を上下にとって管理限界線を引く様子が示されています。
管理限界線は、過去のデータの平均と、ばらつきの大きさ(標準偏差σ)から求めます。一般に、平均を中心線とし、その上下に標準偏差の3倍(±3σ)をとった位置に上方・下方の管理限界線を引きます。±3σの範囲には、正常な工程のばらつきがほぼ収まるとされます。だから、点がこの範囲を外れたら、自然なばらつきでは説明しにくい異常が起きている疑いがある、と判断できます。
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