地山
地山は、盛土や埋戻しなどで人が手を加えていない、自然のままの地盤のことです。掘削工事ではこの地山を切り取って形をつくりますが、土質や地下水の状態によっては崩れる危険があるため、事前の調査と安全対策が欠かせません。工事の土台となる、もとの地盤を指す言葉です。
セクション別の図解
事前調査・作業開始前の点検・作業主任者の配置という、地山の掘削で求められる安全管理の流れが図で示されています。
地山の掘削作業では、労働安全衛生規則で安全のためのきまりが定められています。掘削前に地質や地下水、埋設物の状況を調べ(事前調査)、毎日の作業開始前には地山の状態を点検します。掘削面の高さが2m以上になる場合は、技能講習を修了した作業主任者を置き、作業方法の決定と直接指揮にあたらせます。これらを守ることで、崩壊や土石落下による事故を防ぎます。
左に自然のままで掘削の対象になる地山、右に土を運んで積み上げた盛土を並べ、もとからある地盤か人工の地盤かが対比されています。
地山は自然のままの地盤で、掘削して低くしたり形を整えたりする対象です。一方、盛土は土を運んで積み上げ、締め固めて造る人工の地盤です。地山は自然にできているため土質や強さが場所ごとに違い、掘ると斜面が崩れる危険があります。盛土は人が締め固めて造るぶん条件をそろえやすいものの、締固めが不十分だと沈下します。両者は「削る地盤」と「積む地盤」として正反対の関係にあります。
掘削した地山の斜面で、土の重みや地下水のしみ出しによって崩壊や土石の落下が起こるしくみが矢印で示されています。
地山を掘削すると、それまで土どうしが支え合っていたバランスが崩れ、斜面が崩壊したり土石が落下したりする危険が生まれます。とくに地下水や湧水があると土が緩み、雨のあとは崩れやすくなります。地山の崩壊は重大事故につながるため、掘削前に土質・地下水・埋設物などを調べ、掘削の高さや勾配に応じて土止め支保工などの対策をとることが欠かせません。
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