平均賃金 vs 最低賃金
平均賃金 vs 最低賃金は、休業手当などの補償額を出すための平均賃金と、働く人に支払う賃金の下限である最低賃金を区別する考え方です。計算目的がまったく違うため、法規の問題では使い道を取り違えないことが大切です。
セクション別の図解
左に 3 か月分の給与明細から平均を出す表、右に地域別最低賃金の告示が置かれ、目的の違いが示されています。
平均賃金は、労働者が休業したときなどに補償額を決めるための基礎額です。一方、最低賃金は、会社がこれより低い賃金で働かせてはいけない下限額です。体温計と制限速度くらい役割が違うので、平均賃金 vs 最低賃金は、何を計算する場面かを先に見ると整理できます。
左列に補償計算で使う平均賃金、右列に賃金下限を決める最低賃金が並び、用途だけが比べられています。
平均賃金は過去の支払い実績から個人ごとに計算するため、人によって金額が変わります。最低賃金は地域や産業ごとに決められ、時給の下限として全員に効きます。平均賃金は補償額を決める基礎、最低賃金は支払ってよい賃金の下限として、使う場面で分けて理解します。
平均賃金は休業手当などの補償額を計算する基準です。最低賃金は労働者へ支払う賃金の下限であり、目的も使う場面も異なる制度として区別します。
中央に 3 か月の賃金総額を暦日数で割る式が置かれ、横に時間額の最低賃金が別枠で示されています。
平均賃金の考え方は、直近 3 か月に支払われた賃金総額を、その期間の暦日数で割って 1 日あたりの基準額を出すことです。暦日数は出勤日だけでなくカレンダー上の日数なので注意します。最低賃金は時間額で示される下限なので、平均賃金の式とは混ぜません。単位が 1 日か 1 時間かを見ると整理できます。
関連用語
この用語と関連する用語に進めば、学習が広がります。