フリーフロート vs トータルフロート
フリーフロート vs トータルフロートは、ネットワーク工程表で作業がどこまで遅れてよいかを比べる整理です。フリーフロートは次の作業を遅らせない余裕、トータルフロートは工事全体の完成を遅らせない余裕です。
セクション別の図解
左に後続作業の開始境界、右に工事完了日の境界が置かれ、2種類の余裕時間が別々の範囲で描かれています。
フリーフロート vs トータルフロートは、工程表の余裕を「次の作業に迷惑をかけない余裕」と「完成日に迷惑をかけない余裕」に分ける見方です。電車の乗り換えでいえば、前者は次の電車に間に合う範囲、後者は最終目的地への到着時刻に間に合う範囲です。どちらも余裕時間ですが、守る相手が違う点を最初に押さえます。
フリーフロートは、後続作業の開始に影響しない範囲の余裕です。トータルフロートは、工事全体の完成時期に影響しない範囲の余裕です。どこまでの影響を見るかで区別します。
一本の作業バーが少し右へずれても、直後の後続作業の最早開始位置が変わらない小さなすき間が描かれています。
フリーフロートは、ある作業が遅れても次の作業の最早開始に影響しない範囲だけを見ます。後続作業の入口に置かれた小さなクッションのような余裕です。この余裕を使い切っても、工事全体の完成日はまだ守れる場合がありますが、次の作業を早く始める計画は崩れます。計算問題では、対象作業の終了時刻と後続作業の最早開始時刻の差に注目します。
工事全体の横長タイムライン上で、ある作業の遅れが最終完成日の線を越えない範囲に収まる様子が描かれています。
トータルフロートは、ある作業がどこまで遅れてもプロジェクト全体の完了時刻を遅らせないかを見ます。全体工程の最後に置かれた締切までの余裕と考えると分かりやすいです。トータルフロートが0の作業はクリティカルパス (遅れると完成が遅れる作業のつながり) 上にあり、工程管理では特に注意します。完成日を守る判断に使う余裕です。
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