遅延剤
遅延剤は、コンクリートが固まり始めるのを遅らせるために少量加える混和剤です。暑い時期や運搬に時間がかかるとき、打継目を一体化したいときなどに、作業できる時間を延ばす目的で使います。
セクション別の図解
暑い時期や運搬に時間がかかる現場で、遅延剤を使って固まりを遅らせ、計画どおり連続して打ち込む様子が示されています。
遅延剤は、固まるまでの時間を延ばしたい施工で使われます。暑中コンクリートで反応が速すぎるとき、運搬距離が長くて時間がかかるとき、広い範囲を連続して打ち込みたいときなどに役立ちます。先に打った部分が固まりきる前に次を打てるため、打継目を一体化しやすくなります。マスコンクリートでは、固まる時期をずらして発熱を平準化する目的でも使われることがあります。
固まりを遅らせる遅延剤、気泡で凍害に強くするAE剤、水を減らす減水剤が、それぞれの効果で対比されています。
遅延剤は、AE剤や減水剤と同じく「混和剤」(少量で効く)の一つですが、効果がちがいます。遅延剤は固まり始めを遅らせて作業時間を延ばします。AE剤は微細な気泡をつくって凍結融解への抵抗性を高め、減水剤は同じやわらかさに必要な水を減らして強度・耐久性を高めます。求める効果に応じて、どの混和剤を使うかを選び、組み合わせて使うこともあります。
遅延剤がセメントの水和反応の始まりを遅らせ、コンクリートがやわらかい状態を長く保って作業時間が延びる様子が示されています。
遅延剤が作業時間を延ばせるのは、セメントの固まる反応(水和反応)の始まりを遅らせるからです。反応の開始が遅れると、コンクリートはやわらかい状態を長く保ち、運搬・打込み・締固めに使える時間が延びます。暑い時期は反応が速く進むため、遅延剤で時間を確保します。また、先に打った部分が固まる前に次を打つことで、打継目を一体化しやすくなります。ただし、入れすぎると強度の出方に影響するため、適量を守ります。
関連用語
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