転圧
転圧は、ローラなどの機械で土の表面を繰り返し押さえて締め固める施工操作です。広げた土の上を機械が何度も通り、粒のすき間にある空気や水を押し出して密にします。盛土や路盤を丈夫に仕上げるための、締固めの中心となる作業です。
セクション別の図解
砂質土を振動ローラで、粘性土をタンピングローラで締め固める2つの現場を並べ、土質ごとの機械の使い分けが描かれています。
転圧では、土質に合った機械を選ぶことが効果を左右します。砂質土には振動が伝わりやすい振動ローラ、粘性土には突起で練り込むタンピングローラが向きます。多様な土に使えるタイヤローラもよく用いられます。盛土は薄い層に分けて1層ごとに転圧し、締固め度などで締まり具合を確かめます。不足していれば、さらに転圧を重ねて規定の密度に近づけます。
左で土を薄く平らに広げる敷均し、右でその土をローラで押し固める転圧を並べ、作業の順序が対比されています。
盛土は、敷均しと転圧をセットで繰り返してつくります。敷均しは運んできた土を薄く均一に「広げてならす」作業、転圧はその土を「押さえて締める」作業です。まず敷均しで一定の厚さに広げ、次に転圧で締め固めます。この順序が逆だったり、敷均しがいいかげんだと転圧してもむらが残るため、2つの作業はいつもセットで考えます。
同じ場所をローラが1回・3回・5回と通るごとに、土の中のすき間が少しずつ減って密になっていく変化が段階で示されています。
転圧で土が締まるのは、機械の重みや振動が何度も加わって、粒の間のすき間が少しずつ減っていくからです。1回では締まりきらず、決められた回数を通って初めて十分な密度になります。ただし、土を厚く広げすぎると機械の力が下まで届かず、表面だけ締まって内部が緩いままになります。だから、適切な層の厚さと転圧回数を守ることが大切です。
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