NATM
NATMは、山岳トンネルの代表的な工法で、掘った地山そのものの強さを生かして支える考え方です。掘削面に吹付けコンクリートとロックボルトを施し、地山と一体化させてトンネルを安定させます。
セクション別の図解
山岳トンネルの現場で、掘削・吹付けコンクリート・ロックボルトを繰り返し、計測しながらNATMで掘り進める様子が示されています。
NATMは、硬い地山の山岳トンネルで広く使われる工法です。掘削して、吹付けコンクリートとロックボルト(必要に応じて鋼アーチ支保工)で支える、という作業を繰り返して掘り進めます。トンネル内壁の変形を計測しながら、地山の状態に応じて支保の量を調整します。地山の強さを生かすため、経済的で、さまざまな地質に対応できます。山岳トンネルの基本となる工法です。
地山の強さを生かすNATM(山岳)と、機械で覆いながら掘るシールド工法(軟弱地盤)が、考え方のちがいで対比されています。
NATMは、シールド工法と支え方の考え方がちがいます。NATMは、硬い地山がもともともつ強さを生かし、吹付けコンクリートとロックボルトで補強して地山と一体化させます。シールド工法は、軟弱で自立しない地盤を、シールド機の外殻で覆いながら掘り、セグメントで支えます。NATMは硬い地山の山岳トンネルに、シールド工法は軟弱地盤や市街地の地下に向くという、適した条件のちがいがあります。
掘削直後に吹付けコンクリートで表面を覆い、ロックボルトで地山をつなぎとめて、地山と支保が一体となって支える様子が示されています。
NATMが成り立つのは、地山をゆるませずに、地山自身の強さを引き出すからです。掘ったあと放っておくと地山はゆるんで弱くなります。そこで、掘削直後にすばやく吹付けコンクリートで表面を覆ってゆるみを防ぎ、ロックボルトで奥の地山とつなぎとめます。こうして地山と支保が一体になると、地山自体がトンネルを支える力として働きます。地山の変形を計測しながら、支保の量を調整して進めます。
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