起震機構
起震機構は、振動ローラの鉄輪の内部に組み込まれ、機械的な振動を起こす装置です。発生させた振動を鉄輪から地盤に伝えることで、ローラの重みだけのときよりも強く土を締め固めます。振動ローラの締固め効果を生み出す心臓部です。
セクション別の図解
砂質土の地盤を、起震機構を備えた振動ローラが振動を加えながら効率よく締め固めている様子が描かれています。
起震機構は、振動ローラに搭載されて活躍します。鉄輪とセットで働き、重みと振動の両方を土に加えます。とくに、振動が伝わりやすい砂質土の路床などの締固めで、高い効果を発揮します。一方、粘性土のように振動が伝わりにくく、振動だけではうまく締まらない土には、突起で練り込むタンピングローラのほうが向きます。起震機構は、振動が効く土質で、振動ローラの力を引き出す装置です。
左に起震機構で振動を加える振動ローラ、右に重みだけで押さえるローラを並べ、締固め効果のちがいが対比されています。
起震機構があるかないかで、ローラの締固め効果は大きく変わります。起震機構をもつ振動ローラは、重みに加えて振動を土に伝えるため、粒を動かしながら効率よく密にできます。起震機構をもたないローラは、重みだけで押さえます。同じ重さなら、振動を加えられる分だけ、振動ローラのほうが深くまで強く締め固められます。とくに砂質土では、振動の効果が大きく現れます。
起震機構の振動が土に伝わると、土の粒が細かく動いてすき間を埋め、密に詰まっていく様子が示されています。
起震機構が締固めを高めるのは、振動が土の粒を動かすからです。起震機構が起こした振動は、鉄輪を通して地盤に伝わります。土の中で振動が伝わると、粒どうしが小刻みに動き、すき間に入り込んで密に詰まります。重みだけで上から押さえるよりも、振動で粒を動かしたほうが、すき間が効率よく減ります。とくに、粒が動きやすい砂質土では、振動による締固めの効果が大きくなります。
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