含水管理
含水管理は、盛土材料に含まれる水分の量 (含水比) を、締固めや安定に適した状態に保つための管理です。水分が多すぎると軟弱になり、少なすぎると締まりにくいため、最もよく締まる状態に近づくよう、水をまいたり乾かしたりして調整します。
セクション別の図解
締固めの前に含水比を整え、最適な状態で締め固めて、沈下や膨潤の少ない安定した盛土に仕上げる流れが描かれています。
含水管理は、盛土施工の各段階で行われます。締固めの前に、材料の含水比を測り、最適含水比に近づくよう調整します。適切な含水状態で締め固めることで、密で安定した盛土になり、完成後の沈下を抑えられます。とくに、水を吸って膨らみやすい (膨潤しやすい) 材料では、含水比の変化に注意が必要です。含水管理をていねいに行うことが、品質の高い、長く安定する盛土づくりにつながります。
左に水分量を整える含水管理、右に密度を高める締固めを並べ、管理する対象のちがいが対比されています。
含水管理と締固めは、続けて行う作業ですが、対象がちがいます。含水管理は、土の「水分量」を、最もよく締まる状態に整えることが目的です。締固めは、その土を機械で押さえて「密度」を高めることが目的です。水分が適切に整っていないと、いくら締固めをしても十分に締まりません。だから、まず含水管理で水分を整え、次に締固めで密度を高める、という順で進めます。含水管理は、締固めの効果を引き出す前段階の作業です。
水分が少なすぎても多すぎても締まりにくく、最適含水比のときに密度が最大になる、という関係が山型の図で示されています。
含水管理が必要なのは、水分量によって締まり具合が変わるからです。土は、最もよく締まる水分量 (最適含水比) があり、その前後で締めると密度が最大になります。水分が多すぎると、すき間が水で満たされて締固めの力が逃げ、軟弱になります。少なすぎると、粒が動きにくく締まりません。そこで、現場で含水比を測り、最適含水比に近づくよう水をまいたり乾かしたりします。水分を整えることが、確実な締固めの前提です。
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