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用語集/フライアッシュ
土木一般

フライアッシュ

フライアッシュは、石炭火力発電所で出る細かな灰を、セメントの一部と置き換えて使う混和材 (コンクリートに混ぜて性質を整える材料) です。発熱を抑え、流動性や長期強度を高めやすいため、マスコンクリートなどで役立ちます。

4 枚の画像で解説

セクション別の図解

画面の左に石炭火力発電所から回収される細かな灰、右にセメント袋やコンクリート材料が並んで描かれています。

フライアッシュは、石炭を燃やしたあとに出る微細な灰を再利用する混和材です。セメントの一部と置き換えると、コンクリートの発熱を抑え、球形の粒がベアリングの玉のように働いて流れやすさも高めます。すぐに強くなる材料ではありませんが、時間をかけて反応し、長期強度や耐久性の向上に役立ちます。

厚いコンクリート断面の中央に温度計が置かれ、内部温度の上昇を抑える下向き矢印が重ねて描かれています。

フライアッシュの用途で代表的なのは、ダムや大きな基礎のようなマスコンクリート (断面が大きく熱がこもりやすいコンクリート) です。セメント量を一部減らすことで水和熱 (セメントと水の反応で出る熱) が小さくなり、内部と表面の温度差によるひび割れを抑えやすくなります。暑中コンクリートでも温度管理の助けになります。

左にフライアッシュ、右にシリカフュームの材料カードが置かれ、発熱を抑える働きと組織を緻密にする働きが対比されています。

フライアッシュとシリカフュームの差は、得意な効果の出方です。フライアッシュはセメント置換で水和熱を下げ、作業性や長期的な反応を期待します。シリカフュームは非常に細かい粉で、コンクリート内部のすき間を埋めて高強度化や水密性向上に効きやすい材料です。どちらも混和材ですが、温度対策か緻密化かで選び分けます。

灰色の細かな粉が拡大され、丸い粒のイメージと、セメントを置き換えることで下がる温度計が添えられています。

フライアッシュの性質は、細かく丸い粒と、ゆっくり進むポゾラン反応 (水酸化カルシウムと反応して強度に役立つ物質を作る反応) にあります。丸い粒はコンクリートをなめらかにし、必要な水を減らしやすくします。一方で初期強度は出にくいことがあるため、早く型枠を外す現場では配合や養生期間を慎重に確認します。

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