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用語集/かぶり
専門土木

かぶり

かぶりは、鉄筋コンクリートで、いちばん外側の鉄筋の表面から、コンクリート表面までの厚さです。この厚さが鉄筋を外気や水、塩分から守り、さびを防ぎます。かぶりが小さいと鉄筋が早くさびるため、構造物ごとに必要な厚さが定められています。

3 枚の画像で解説

セクション別の図解

型枠の中で、鉄筋の下にスペーサを置いてかぶりを確保し、配筋検査で厚さを確認してからコンクリートを打つ様子が示されています。

かぶりは、施工でも重要な管理項目です。構造物の環境に応じて必要なかぶりの厚さが定められているため、それを確実に守る必要があります。型枠の中で鉄筋が片寄ってしまうとかぶりが不足するので、鉄筋の下や横に「スペーサ」という部品を置いて、決められた位置に保ちます。コンクリートを打つ前には、配筋検査でかぶりが確保されているかを確認します。とくに塩分の多い海岸部などでは、かぶりを大きめにとって、鉄筋のさびを防ぎ、構造物を長持ちさせます。

かぶりが十分な鉄筋と、かぶりが薄くて早くさびる鉄筋が、保護の効き方のちがいで並べて対比されています。

かぶりは、厚さによって鉄筋の守られ方がちがいます。かぶりが厚いほど、外の空気や塩分が鉄筋に届くまで時間がかかり、鉄筋を長く守れます。逆にかぶりが薄いと、すぐに劣化が鉄筋まで達し、早くさびてしまいます。ただし、やみくもに厚くすればよいわけではなく、表面に近いコンクリートはひび割れやすくなる面もあります。そこで、海の近くなど厳しい環境では厚く、穏やかな環境ではそれなりに、というように、環境に応じた適正な厚さが定められています。

中性化や塩分が表面から内部へ進む中で、かぶりの厚みが鉄筋に届くまでの時間をかせぎ、さびを遅らせるしくみが示されています。

かぶりが鉄筋を守れるのは、劣化が鉄筋に届くまでの時間をかせぐからです。中性化や塩分の侵入といった劣化は、コンクリートの表面から内部へ向かって少しずつ進みます。鉄筋までの距離、つまりかぶりが厚いほど、劣化が鉄筋に達するまで長くかかります。また、コンクリートはアルカリ性で、鉄筋の表面にさびを防ぐ膜をつくります。かぶりのコンクリートがこのアルカリ性を保っている間、鉄筋は守られます。だから、かぶりの厚さは構造物の寿命を大きく左右します。

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