地下水低下工法
地下水低下工法は、軟弱地盤の改良工法の一つで、地盤中の地下水をくみ上げて水位を下げ、地盤を安定させる方法です。ウェルポイント工法やディープウェル工法などがあり、掘削時の地盤の安定にも使われます。
3 枚の画像で解説
セクション別の図解
ウェルポイントの細い井戸の列とディープウェルの深い井戸が、地下水をくみ上げて水位を下げる様子が示されています。
地下水低下工法の代表例には、細い井戸を多数並べて吸い上げるウェルポイント工法と、深い井戸を掘ってポンプでくみ上げるディープウェル工法があります。これらは軟弱地盤の安定や、掘削工事の際の排水・地盤の安定のために用いられます。周辺の井戸枯れや地盤沈下を起こさないよう、影響に配慮して計画します。
地下水をポンプでくみ上げる地下水低下工法と、荷重で水をしぼり出す圧密排水工法が対比されています。
地下水低下工法と圧密排水工法は、どちらも地盤の水を減らして強くしますが、方法がちがいます。地下水低下工法は、井戸やポンプで地下水を直接くみ上げて水位を下げます。圧密排水工法は、盛土などの荷重をかけて土の中の水をしぼり出します。地下水低下工法は即効性があり掘削時にも使え、圧密排水工法は時間をかけて沈下を進めるのが特徴です。
地下水位が下がることで土にかかる有効な重さが増え、地盤が締まって安定する関係が示されています。
地盤の中の地下水を抜いて水位を下げると、土を押し上げていた水の力が減り、土の粒子どうしにかかる有効な重さが増えて締まります。これにより地盤が安定します。掘削工事では、地下水を下げることで掘削面の崩壊や、底から水がわき出る現象を防げます。ただし、広い範囲の水位を下げると周辺の地盤が沈下することがあるため、注意が必要です。
関連用語
この用語と関連する用語に進めば、学習が広がります。