バナナ曲線
バナナ曲線は、工程管理で、工事の出来高(進み具合)が時間とともにどう進むべきかを、上限と下限の二本の曲線で示したものです。実際の進み具合がこの二本の間に入るように管理します。バナナのような形になることからこう呼ばれます。
セクション別の図解
計画段階で引いたバナナ曲線の帯に、日々の実績の累計曲線を重ねて、進捗が範囲内かを定期的に確認する様子が示されています。
バナナ曲線は、工程管理の場面で進み具合を評価するために使います。まず計画段階で、各時期に許される出来高の上限と下限を決めて、バナナ曲線を描きます。工事が始まったら、実際の出来高を足し上げた累計曲線をその上に重ねて、定期的に進み具合を確認します。実績が帯の中にあれば順調、外れそうなら早めに人員や段取りを調整します。こうして遅れや進みすぎを早く見つけ、工期と費用の両方を計画どおりに進める助けにします。
許される進み具合の範囲を示すバナナ曲線(帯)と、実際の進み具合を示す出来高累計曲線(線)が、役割のちがいで対比されています。
バナナ曲線は、出来高累計曲線とセットで使い、役割がちがいます。出来高累計曲線は、実際に工事がどれだけ進んだかを時間とともに足し上げた「実績の線」です。バナナ曲線は、その線が入っているべき「許される範囲の帯」です。実績の累計曲線がバナナ曲線の帯の中に入っていれば順調、上の線を超えれば進みすぎ、下の線を下回れば遅れと判断します。一本の実績線だけでは良し悪しが分かりにくいので、範囲を示すバナナ曲線と重ねて見ます。
実績の累計曲線がバナナの帯から下にはみ出して遅れを示し、対策が必要だと分かるしくみが示されています。
バナナ曲線が役立つのは、進み具合の「ちょうどよい範囲」を示してくれるからです。工事は、速く進めばよいというものではありません。早すぎると、後の工程の準備が間に合わず手戻りやむだが生まれます。遅すぎると、工期に間に合いません。バナナ曲線は、こうした上限と下限を曲線で示します。実績がこの帯の中にあれば順調と判断でき、帯から外れたら、人員や機械の増減などの対策を打つ合図になります。進み具合をひと目で評価できる、便利な管理の道具です。
関連用語
この用語と関連する用語に進めば、学習が広がります。