つり袋
つり袋は、高所で器具や工具を入れて、安全に上げ下ろしするために使う袋のことです。工具を袋に入れてまとめて運ぶことで、手渡しや投げ渡しによる落下事故を防ぎます。つり綱と並ぶ揚重具の一つで、細かい工具をまとめて運ぶのに向きます。
セクション別の図解
高所の解体現場で、作業員が複数の工具をつり袋にまとめて入れ、安全に上げ下ろししている様子が描かれています。
つり袋は、高所作業の落下事故対策として使われます。とくに、高さ5m以上のコンクリート造工作物の解体のような危険な作業では、器具や工具を手渡しや投げ受け渡しせず、つり綱・つり袋などの揚重具で確実に上げ下ろしすることが求められます。つり袋は、細かい工具を複数まとめて運べるため便利です。下を立入禁止区域にする対策とあわせて使うことで、高所作業の落下事故を防ぎます。
左に工具を入れて運ぶつり袋、右に工具を結んで吊るつり綱を並べ、上げ下ろしのしかたのちがいが対比されています。
つり袋とつり綱は、どちらも揚重具ですが、運び方がちがいます。つり袋は、細かい工具を袋に入れて、まとめて上げ下ろしします。つり綱は、綱に工具を結んで吊り、上げ下ろしします。細かい工具をいくつもまとめて運ぶときはつり袋、長い材料や1つの器具を運ぶときはつり綱、というように使い分けます。どちらも、手渡しや投げ渡しによる落下事故を防ぐために使う、高所作業の安全用具です。
工具をばらばらに手渡すと落ちる危険がある一方、つり袋にまとめて入れて運べば落とさない様子が対比して示されています。
つり袋が落下事故を防げるのは、工具をまとめて確実に運ぶからです。高所で工具を一つずつ手渡ししたり、投げて受け渡したりすると、受け損ねたり落としたりして、下の人に当たる危険があります。つり袋に工具をまとめて入れて口を閉じておけば、中の工具が落ちることはなく、一度に安全に運べます。物を一つずつ宙で受け渡さず、袋に入れて確実に運ぶことが、落下事故を防ぐ工夫です。
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