トラクターショベル
トラクターショベルは、車体前方の大きなバケットで地面近くの土砂や砕石をすくい上げ、ダンプトラックなどへ積み込む建設機械です。掘るよりも、すくう、運ぶ、積み込む作業が得意で、土工現場や材料置場で効率よく使われます。
セクション別の図解
バックホウ、ブルドーザ、トラクターショベル、スクレーパの用途表が並び、地面レベルの土砂積込みが強調されています。
トラクターショベルは、前方バケットで土砂をすくい上げて積み込む機械です。バックホウは掘削、ブルドーザは押土、スクレーパは掘削と運搬を広い範囲で行う機械なので、役割が違います。ほうきで押すのがブルドーザ、スコップですくって荷台へ入れるのがトラクターショベル、と考えると用途を整理しやすいです。
左下の土砂をバケットですくい、中央で持ち上げ、右側のダンプトラックへ投入する連続動作が矢印で描かれています。
操作では、トラクターショベルを土砂の山へ進入させ、バケットを低い位置で差し込み、すくってから持ち上げて運びます。ダンプトラックへ積み込むときは、荷台の高さに合わせてバケットを上げ、ゆっくり傾けます。主な用途は土砂、砂利、砕石などの短距離運搬と積込みで、深い穴を掘る作業には向きません。
車体の前に大きなバケットが取り付けられ、アーム、タイヤ、運転席、車体の重心位置が側面図で示されています。
構造上の特徴は、前方バケット、持ち上げ用のリフトアーム、走行用の車体が一体になっている点です。バケットは大きなスプーンのように材料を受け止め、アームで上下させます。トラクターショベルは前に荷重が集中しやすいため、車体後部の重さやタイヤの接地力でバランスを取ります。
高く上げたバケットで車体が傾く危険と、作業半径内へ人が入らないよう区画した範囲が同じ図内に示されています。
安全上は、トラクターショベルのバケットを上げたまま急旋回したり、傾斜地を走ったりしないことが重要です。重い荷物を高い位置に持つと、買い物袋を頭上に掲げて歩くように重心が不安定になります。周囲の作業員は死角に入りやすいため、誘導員、立入禁止範囲、後退時の確認を徹底します。