転倒時保護構造
転倒時保護構造は、車両系建設機械が転倒したときに、運転者がつぶされるのを防ぐための丈夫な構造です。運転席のまわりの空間を保つようにつくられ、シートベルトとあわせて使うことで、機械が横転しても運転者の安全を守ります。
セクション別の図解
傾いた地形や軟弱地盤の現場で、転倒時保護構造とシートベルトを備えた車両系建設機械が使われている様子が描かれています。
転倒時保護構造は、機械が転倒するおそれのある作業で車両系建設機械を使うときに役立ちます。事業者は、こうした場所では、転倒時保護構造を備えた機械を使い、運転者にシートベルトを着用させるよう努めます。車両系建設機械の安全装備には、転倒時保護構造のほかに、落下物から守るヘッドガードなどがあります。作業場所の危険に応じてこれらを備えた機械を選び、運転者の安全を守ります。
横転時に運転席の空間を保つ転倒時保護構造と、落下物を防ぐヘッドガードを並べ、守る場面のちがいが対比されています。
転倒時保護構造とヘッドガードは、どちらも車両系建設機械で運転者を守る装備ですが、守る場面がちがいます。転倒時保護構造は、機械が「横転したとき」に運転席の空間を保ち、運転者がつぶされるのを防ぎます。ヘッドガードは、上から落ちてくる「落下物」から運転者を守ります。転倒から守るのが転倒時保護構造、落下物から守るのがヘッドガード、という場面のちがいがあります。作業の危険に応じて備えます。
横転時に転倒時保護構造が運転席のまわりに空間を残し、シートベルトが運転者を席に固定して守る関係が示されています。
転倒時保護構造が運転者を守れるのは、横転しても運転席のまわりに空間を残すからです。丈夫な枠で運転席を囲うことで、機械が転倒しても運転席がつぶれず、運転者が押しつぶされるのを防ぎます。ただし、運転者が席から投げ出されては意味がないため、シートベルトで体を席に固定することが必要です。転倒時保護構造で空間を保ち、シートベルトで体を固定する、この組み合わせで横転時の安全を確保します。