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用語集/早強 vs 低熱ポルトランドセメント
専門土木

早強 vs 低熱ポルトランドセメント

早強 vs 低熱ポルトランドセメントは、早く強度を出したい場合の早強と、コンクリート内部の発熱を抑えたい場合の低熱を用途で比べる整理です。早期脱型や寒中施工では早強、大断面のマスコンクリートでは低熱を選びます。

4 枚の画像で解説

セクション別の図解

左に早強セメント、右に低熱セメントが置かれ、早期強度の上昇と水和熱の低さが対比して示されています。

早強 vs 低熱ポルトランドセメントは、セメントを「早く固めたいか」「熱を抑えたいか」で選ぶ対比です。早強ポルトランドセメントは初期強度が早く出るため、早く型枠を外したい工事に向きます。低熱ポルトランドセメントは水和熱 (水と反応して出る熱) が小さく、大きなコンクリートの温度ひび割れを防ぎやすいです。

プレストレストコンクリート部材と、早期脱型を示す時計が描かれ、短期間で強度を得る用途が示されています。

早強ポルトランドセメントは、材齢の早い段階で強度を出しやすいセメントです。プレストレストコンクリート (あらかじめ圧縮力を入れるコンクリート) の部材製作や、型枠を早く外して次の作業へ進みたい現場で役立ちます。冬場のように強度発現が遅れやすい場面でも使われます。ただし発熱も大きくなりやすいので、大断面では温度管理が必要です。

大断面のマスコンクリート断面で、中心部の温度上昇が抑えられ、表面との温度差が小さく示されています。

低熱ポルトランドセメントは、水和熱をゆっくり小さく出すセメントです。ダム、厚い基礎、橋脚のフーチングのようなマスコンクリートでは、内部が熱くなり表面との温度差でひび割れが起きやすくなります。低熱を使うと、中心温度の上がり方を抑え、温度ひび割れのリスクを下げられます。急いで早期強度を出す用途には向きにくいです。

早強、低熱、中庸熱、耐硫酸塩の各ポルトランドセメントが、用途と特徴ごとに横並びの表で整理されています。

早強は早期強度、低熱は低発熱、中庸熱はその中間、耐硫酸塩は硫酸塩に強い環境向けとして整理します。早強 vs 低熱ポルトランドセメントの本質は、早く強度を出したいのか、水和熱を抑えたいのかという目的の違いです。用途を先に思い浮かべると、特徴の対応が安定します。

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