収縮低減剤
収縮低減剤は、コンクリートが乾くときに縮む量を小さくして、ひび割れを防ぐために加える混和剤です。乾燥にともなう収縮を減らすことで、収縮が原因で生じるひび割れを抑え、コンクリートの耐久性を高める働きがあります。
セクション別の図解
乾燥収縮によるひび割れが心配される構造物に収縮低減剤を加え、ひび割れを抑えて長持ちさせる様子が描かれています。
収縮低減剤は、乾燥収縮によるひび割れを抑えたい構造物に使います。ひび割れができると、そこから水や塩分が入って鉄筋がさびるなど、コンクリートの劣化が進みます。収縮低減剤で乾燥収縮を小さくすれば、ひび割れを減らして耐久性を高められます。コンクリートの混和剤には、耐凍害性を高めるAE剤、流動性を高める流動化剤などもあり、改善したい性能に合わせて使い分けます。
乾燥収縮を抑える収縮低減剤と、空気泡で凍害を防ぐAE剤を並べ、それぞれのねらいのちがいが対比されています。
コンクリートに加える混和剤は、ねらいによって種類が分かれます。収縮低減剤は、乾燥にともなう収縮を抑えて、収縮が原因のひび割れを防ぎます。AE剤は、コンクリート内に細かい空気泡を連れ込んで、凍結による害 (耐凍害性) を防いだり施工性を高めたりします。流動化剤は流動性を高め、防錆剤は鉄筋のさびを防ぎます。同じ混和剤でも、何を改善したいかで選ぶものがちがいます。
乾燥でコンクリートが縮もうとする力と、収縮低減剤がその力を弱めてひび割れを防ぐ関係が示されています。
収縮低減剤がひび割れを防げるのは、縮もうとする力そのものを弱めるからです。コンクリートは、内部の水分が抜けると体積が縮みます。しかし、まわりに固定されていると自由に縮めず、引っぱられる力が生じて、その力が大きいとひび割れます。収縮低減剤は、乾燥にともなう収縮の量を小さくすることで、この引っぱり力を抑えます。縮む量が減れば、ひび割れも入りにくくなる、という考え方です。
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