支持力
支持力は、地盤が建物や構造物の重さを支えられる能力のことです。支持力が大きい地盤は重い構造物をのせても沈まず、小さい地盤は沈下や傾きを起こします。砂質地盤では、標準貫入試験のN値や相対密度から支持力のおおよそを判断します。
セクション別の図解
支持力の足りない軟弱地盤を、締固めや地盤改良で強くして構造物を安全に支えられるようにする流れが描かれています。
支持力は、構造物の基礎を設計するときの大切な前提になります。地盤を調べてN値や相対密度から支持力を見積もり、構造物の重さに耐えられるかを確かめます。支持力が不足している場合は、そのままでは沈下や傾きの危険があるため、地盤改良で地盤を強くしたり、しっかり締め固めて密度を高めたりして支持力を上げます。地盤の支持力に見合った計画を立てることが、安全な構造物づくりの基本です。
構造物を支える支持力と、建設機械が走れるトラフィカビリティを並べ、どちらも地盤の強さに関わる別々の見方として対比されています。
支持力とトラフィカビリティは、どちらも地盤の強さに関わりますが、見ている対象がちがいます。支持力は、建物や橋などの構造物を長く安定して支えられるかという能力です。トラフィカビリティは、工事中に建設機械がその地盤の上を走行できるかという性質です。同じ「地盤の強さ」でも、完成後の構造物を支える話か、工事中の機械が走れる話か、という視点のちがいで使い分けられます。
ゆるい砂地盤では荷重で粒がずれて沈み、密な砂地盤では粒ががっちりかみ合って沈まない様子が対比して示されています。
支持力は、地盤の粒どうしのかみ合わせや締まり具合で決まります。粒が密に詰まってよくかみ合った地盤は、荷重を受けても粒がずれにくく、大きな支持力をもちます。ゆるい地盤は、荷重で粒がずれて沈み込みやすく、支持力が小さくなります。砂質地盤では、この締まり具合を標準貫入試験のN値や相対密度で調べ、そこから支持力のおおよそを推定します。締め固めて密にすれば、支持力を高められます。
関連用語
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