石灰パイル工法
石灰パイル工法は、軟弱地盤の中に生石灰などの柱をつくり、発熱、膨張、脱水、固化の作用で周囲の土を強くする地盤改良工法です。水を多く含む粘性土の改良に使われます。試験では、仕組み、性質、現場での使いどころが頻出です。
4 枚の画像で解説
セクション別の図解
軟弱地盤の断面に石灰パイルが格子状に造成され、その上に盛土が載って地盤を支える全体像が描かれています。
石灰パイル工法は、水を多く含む軟らかい地盤の中に、生石灰などの柱状体をつくる地盤改良です。石灰が水と反応して熱を出し、膨らみながら水を奪い、周りの土を固めます。柔らかいゼリーに芯を何本も入れて支えを増やすように、地盤全体の沈下や変形を抑えます。
石灰柱の周辺が拡大され、水が柱へ引き寄せられ、発熱と膨張によって周囲の土が締まる様子が示されています。
石灰パイル工法の改良原理は、生石灰が水と反応する力を利用する点です。生石灰は水を吸って消石灰へ変わるときに熱を出し、体積も増えます。この脱水と膨張が、周囲の粘土を乾かしながら押し締めます。さらに化学的な固化も進むため、単に水を抜くだけでなく、土そのものを強くする効果があります。
施工機で地盤に孔をつくる場面、生石灰を充填する場面、柱状に改良された状態が 3 コマで示されています。
施工手順では、まず施工機で所定の位置に孔をあけ、次に生石灰などの改良材を入れ、最後に地中で柱状体として反応させます。石灰パイル工法は、平面上に一定間隔で配置して地盤全体を改良するため、位置、深さ、材料量の管理が重要です。手順を 3 コマで覚えると、機械施工の流れを追いやすくなります。
[比較] 石灰パイルは、砂を入れて排水を促す工法ではなく、石灰の発熱、脱水、膨張、固化作用で周囲の粘性土を強くする固結系の地盤改良です。