レイタンス
レイタンスは、コンクリートのブリーディング (水が表面へ上がる現象) に伴い、表面にたまるセメント微粒子などの弱い薄層です。打継ぎ面に残ると新旧コンクリートが密着しにくいため、施工前に除去します。試験では、管理項目、確認時期、現場での使い分けが頻出です。
セクション別の図解
硬化前後の打継ぎ面を斜めから見た図で、表面に白っぽく薄く残る沈殿層が強調されています。
レイタンスは、コンクリートの表面に浮き上がって残る、強度の弱い薄い層です。ブリーディングで上がってきた水と一緒に、セメントの細かな粒や骨材の細粒分が表面に集まってできます。粉をかぶった接着面のように、そのまま次のコンクリートを打つと密着しにくくなります。打継ぎでは、レイタンスを除去して健全な面を出すことが重要です。
左にレイタンスを除去して新旧コンクリートが密着する断面、右に残った層で剥離する断面が比較されています。
除去済みの面では、新しいコンクリートが古いコンクリートの粗い表面に食い込み、力を伝えやすくなります。残存した面では、弱い薄層が間に挟まるため、接着剤の間にほこりが入ったように剥がれやすくなります。レイタンスの失敗比較では、見た目が平らできれいな面ほどよいとは限らない点が重要です。打継ぎ面は、清掃されて粗さがある状態が望まれます。
断面拡大図で、水が上へ移動し、その後に細かな粒が表面付近へ集まって沈殿する流れが矢印で示されています。
レイタンスの生成は、ブリーディングが出発点です。まだ固まっていないコンクリートでは、重い骨材やセメント分が沈み、水が上へ上がります。この水の動きに細かなセメント粒子や泥分が運ばれ、表面で薄くたまります。時間がたつとその部分だけ強度の低い皮膜のようになります。水セメント比が大きい場合や締固めが不適切な場合は、発生しやすくなります。
[付着阻害] レイタンスは表面に浮いた弱い薄層です。打継ぎ面に残ると新旧コンクリートが密着しにくいため、処理してから打ち込みます。