ネットワークEST最大値採用
ネットワークEST最大値採用は、複数の先行作業が合流する作業の最早開始時刻を、先行経路の完了時刻のうち最も遅い値で決めるルールです。全員がそろわないと出発できない集合時間のように、合流点では最大値を使います。
セクション別の図解
複数の経路が一つの作業へ合流するネットワーク図で、各経路の完了時刻の中から最大値だけが選ばれています。
ネットワークEST最大値採用は、工程表の順計算で、合流する作業をいつ始められるか決める考え方です。複数の先行作業のうち、どれか一つでも終わっていなければ次の作業へ進めません。そのため、最早開始時刻EST (最も早く始められる時刻) は、先行経路の完了時刻の最大値になります。待ち合わせで一番遅い人に合わせて出発するのと同じです。
先行経路の累計日数として12日、14日、16日が合流点に集まり、その中の16日が太字で選ばれています。
順計算では、始点から各作業へ向かって日数を足し、合流点に複数の到達時刻が出たら最大値を取ります。12日で来る経路や14日で来る経路があっても、16日かかる経路が残っていれば次作業は16日より前に始められません。EST最大値採用は、工程全体の制約を正しく反映するための計算原理です。最小値や平均値を使うと、未完了の先行作業を無視することになります。
最大値、最小値、平均値の3択が横に並び、合流点の計算では最大値を使う理由が示されています。
最小値を選ぶと、最も早く終わる経路だけを見てしまい、まだ終わっていない先行作業を無視します。平均値を選ぶと、工程表には存在しない中間的な時刻を作ってしまいます。合流点では、必要な先行作業がすべて終わることが条件なので、使うのは最大値です。ネットワークEST最大値採用は、合流作業が始められる最も早い時刻を決める考え方です。
ネットワーク工程で複数作業が合流する場合、ESTは先行作業の完了時刻の最大値になります。全てがそろってから開始します。