中掘り杭支持力低下
中掘り杭支持力低下は、既製杭の中空部を掘って杭を沈めるため、打撃工法より騒音や振動を抑えやすい一方、先端地盤が少し乱れて支持力が小さくなりやすい性質です。施工法選定では周辺環境と支持力の両方を確認します。
4 枚の画像で解説
セクション別の図解
中央に中空の既製杭、下に先端地盤が配置され、杭の内側を掘ることで先端付近が緩む様子が描かれています。
中掘り杭支持力低下は、杭の中を掘削しながら沈設するため、周囲を強く打ち込む打撃工法より静かに施工できる反面、杭先端の土がほぐれて抵抗が下がる点が重要です。低騒音・低振動という施工環境上の利点と、先端支持力への影響は分けて確認します。
下部の杭先端まわりに掘削で乱れた土層が薄く描かれ、締まった地盤との抵抗差が矢印で示されています。
先端支持力は、杭先端が硬い地盤をしっかり押し返すことで生まれます。中掘りではオーガ (土を掘り出すらせん状の刃) が先端付近を触るため、土粒子のかみ合いが弱くなります。荷物を硬い机に置く時と、少し崩れた砂山に置く時の違いを想像すると、抵抗低下の理由がつかめます。
左に中掘り杭、右に打撃杭が並び、支持力の大きさ、騒音や振動の出やすさが上下の目盛りで比べられています。
中掘り杭は市街地や近接施工で使いやすく、騒音と振動を抑えやすい点が利点です。打撃杭は大きな打撃で先端地盤を締めながら入るため、支持力を確保しやすい一方で周辺への影響が大きくなります。比較問題では「静か」「強い」を同じ方向にそろえず、環境性は中掘り杭、支持力は打撃杭が有利と整理します。
中掘り杭は、杭の中空部を掘りながら沈めるため、騒音や振動を抑えやすい工法です。一方で先端地盤が乱れ、支持力が低下しやすくなります。