盛土裏込め排水
盛土裏込め排水は、擁壁などの構造物の背面に入れる裏込め部へ雨水を入りにくくし、入った水を地下排水溝などへ逃がす考え方です。水圧や沈下を小さくし、壁の押されやすさや地盤のゆるみを防ぎ、構造物を長く安定させます。
セクション別の図解
擁壁の背面断面に、上部から雨水を入りにくくする層と、下部の地下排水溝へ水を流す管や砕石層が描かれています。
盛土裏込め排水は、構造物の背面に水をためないための施工上の考え方です。裏込めは壁の後ろにある土の部分で、ここに水がたまると、プールの水が壁を押すように横向きの水圧が大きくなります。雨水の流入防止と浸透水の排水を組み合わせることで、擁壁の変形、沈下、裏込め材のゆるみを防ぎます。
[排水原理] 盛土裏込めでは、雨水を背面に入りにくくし、入った水は地下排水溝などへ逃がします。水圧や沈下を抑え、擁壁背面を安定させます。
左に水がたまって青く重く示された裏込め、右に水が排水されて水圧矢印が小さい裏込めが左右で比較されています。
要点は、裏込め部の水位を上げないことです。水がたまった状態では、土の重みだけでなく水の押す力も加わり、擁壁にかかる側圧が増えます。排水された状態では、水圧が小さくなり、裏込め材も締まりやすくなります。盛土裏込め排水では、透水性のよい材料、排水管、フィルター材を組み合わせて目詰まりを防ぐ視点も重要です。
構造物背面に良質な裏込め材を入れ、層ごとに締め固め、上部を遮水し、下部の排水溝へ接続する流れが示されています。
施工手順では、まず構造物背面を清掃し、透水性と締固め性のよい裏込め材を薄い層で入れます。次に層ごとに締固め、排水管や地下排水溝へ水が流れる勾配を確保します。最後に上部の舗装や遮水層で雨水の流入を抑えます。盛土裏込め排水は、材料、締固め、排水経路、表面処理を順にそろえることで効果が出ます。