鞍差工法
鞍差工法は、既設の水道管や下水道管に鞍型継手 (管にまたがる形の金具) を取り付け、内側から穴をあけて分岐管を接続する工法です。管を大きく切断せずに分岐を作れるため、供用中の管路で使われます。試験では、適用地盤、施工手順、似た工法との違いが頻出です。
セクション別の図解
円形の本管に鞍型継手がまたがり、そこから枝管が伸びる立体構成にします。
鞍差工法は、既設管に継手を取り付けて穿孔し、分岐管を接続する方法です。本管を全切断しにくい現場で役立ちます。
道路下の水道本管や下水道本管から、建物側へ分岐管を取り出す現場が俯瞰で描かれています。
鞍差工法は、既設管をなるべく生かしたまま新しい分岐を作る場面で使います。鞍型継手を本管にまたがせるように固定し、その中から穿孔 (穴をあける作業) を行います。水道の給水分岐や下水道の取付管分岐のように、管路を全面的に止めにくい現場で、影響を小さくしながら接続できる点が大きな利点です。
左に既設管を保ったまま分岐穿孔する鞍差工法、右に既設管を切断して T 字管をつなぐ方法が並んでいます。
切断連結工法との違いは、本管を大きく切るかどうかです。鞍差工法は既設管の外側に継手を取り付け、必要な穴だけをあけるため、断水や掘削範囲を小さくしやすいです。一方、切断連結は T 字管を入れるため本管を切り離す作業が中心になります。現場条件では、管の供用状況と接続径の大きさで使い分けます。
鞍差工法は、既設管に鞍型継手を取り付け、内側から穴をあけて分岐管を接続します。本管を大きく切断せずに分岐を作れるため、供用中の管路で使いやすい工法です。
本管外面、ゴムパッキン、鞍型継手、締付け部を断面で重ね、止水面を強調します。
鞍型継手を管に密着させてから穴をあけるため、水圧を受けても接続部を保ちやすくなります。止水と固定が工法の要点です。
鞍型継手取付、穿孔機セット、既設管穿孔、撤去、分岐管接続、通水確認が 6 段階で並んでいます。
施工手順では、まず鞍型継手を既設管に密着させ、漏れが出ないよう固定します。次に穿孔機を取り付け、継手の中から本管へ穴をあけます。穿孔機を外した後に分岐管を接続し、最後に通水確認や漏水確認を行います。鞍差工法では、穴をあける順序と止水の確認を間違えると水漏れにつながるため、段階ごとの確認が重要です。