高水護岸
高水護岸は、洪水などで川の水位が上がったとき、流水や波が直接当たる堤防の川側斜面を守る護岸です。天端 (堤防の上面) や裏法面まで含めた全体保護ではなく、表法面を重点的に守る点が特徴です。試験では、部材の位置、守る対象、水の作用を結び付けます。
セクション別の図解
増水した川と堤防の横断図で、水が当たる川側の表法面だけが濃く強調され、天端と裏法面は薄く描かれています。
高水護岸は、洪水時の高い水位で流水や波が当たる表法面 (川側の斜面) を守る護岸です。堤防全体を鎧のように覆うものではなく、水がぶつかる面を重点的に保護します。流れで土が削られると堤防の断面が弱くなるため、ブロックや石張りなどで表面を押さえ、洪水中の崩れを防ぎます。
左の正例では川側斜面だけが塗られ、右の誤例では天端や裏法面まで塗られており、保護範囲の違いが並べられています。
高水護岸で混同しやすいのは、堤防全体を覆う保護と考えてしまう点です。正しくは、増水時に水の力を受ける表法面が中心です。天端や裏法面にも別の保護が必要になる場合はありますが、それは高水護岸そのものの範囲ではありません。図では「川側だけ」と覚えると、選択肢の余計な範囲を外せます。
流水の矢印が川側の表法面へ集中し、天端と裏法面には保護範囲外を示す薄い注記が添えられています。
流水は、堤防の表法面に沿って土を削る力をかけます。高水護岸の原理は、この削る力を護岸ブロックや石材に受け持たせ、内部の土を直接水に触れさせないことです。雨具が体を濡らさないように表面で水を受け流すのと似ています。裏法面は川の流れを直接受けないため、同じ考え方では扱いません。
高水護岸は、洪水時に流水や波が当たりやすい堤防の川側斜面を守ります。天端や裏側までではなく、表法面を中心に保護する考え方です。
関連用語
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