既製コンクリート杭
既製コンクリート杭は、工場であらかじめつくられたコンクリート製の杭です。現場に運んで地中に打ち込んだり埋め込んだりして、建物や構造物の重さを下の固い地盤に伝え、軟弱な地盤での沈下を防ぐ基礎として使います。
セクション別の図解
軟弱地盤の上に建てる建物や橋の基礎として、既製コンクリート杭が打ち込まれ、構造物を支えている様子が描かれています。
既製コンクリート杭は、軟弱な地盤の上に構造物をつくるときの基礎として使われます。地中に設置する方法には、打撃などで打ち込む打込み杭工法や、穴をあけて埋め込む埋込み杭工法などがあります。工場でつくるため品質が安定しやすく、現場での作業も比較的短い時間で済みます。なお、既製コンクリート杭の杭打ち作業そのものは、労働安全衛生法で作業主任者の選任が必要な作業には含まれていません。
工場でつくって運ぶ既製コンクリート杭と、現場で穴を掘ってコンクリートを打つ場所打ち杭を並べ、つくり方のちがいが対比されています。
杭には、つくり方によって既製杭と場所打ち杭があります。既製コンクリート杭は、工場であらかじめつくった杭を現場に運び、打ち込んだり埋め込んだりして設置します。場所打ち杭は、現場で地面に穴を掘り、その中にコンクリートを打って杭をつくります。工場でつくって運ぶのが既製杭、現場でつくるのが場所打ち杭です。品質の安定しやすさや、運搬・施工のしやすさなどで使い分けます。
地表近くの軟らかい層を貫いて、既製コンクリート杭が下の固い支持層まで届き、構造物の重さをそこへ伝える様子が断面で示されています。
既製コンクリート杭が沈下を防げるのは、構造物の重さを固い地盤まで伝えるからです。地表近くが軟らかい地盤だと、その上に直接構造物を建てると、重さで沈んでしまいます。杭は、この軟らかい層を貫いて、下にある固い地盤 (支持層) まで届きます。構造物の重さは杭を通って固い地盤に伝わるため、しっかり支えられて沈下を防げます。工場製の既製杭は、品質が安定しているため、確実に荷重を伝えられます。