型枠湿らせる打込み
型枠湿らせる打込みは、コンクリートを流し込む前に型枠の内面を水で湿らせ、型枠がコンクリート中の水を吸い取るのを防ぐ施工要点です。水分が奪われると表面不良やスランプ低下につながるため、打込み前の確認が大切です。
セクション別の図解
左に乾いた型枠でざらついた表面、右に湿らせた型枠でなめらかに仕上がった表面が色分けして描かれています。
型枠湿らせる打込みは、打込み前に型枠の内面を適度に湿らせ、コンクリートの水分を守る作業です。乾いた木材や合板はスポンジのように水を吸うため、表面のセメントペースト (セメントと水が混ざったのり状部分) が不足しやすくなります。湿らせておくと、表面のむらや豆板を防ぎ、きれいな仕上がりにつながります。
乾いた型枠へ水分が吸い込まれる矢印と、湿らせた型枠でその流れが止まる様子が、赤青の色分けで左右に示されています。
原理の中心は、水セメント比 (水とセメントの重さの比) が表面近くで急に変わらないようにすることです。型枠が水を吸うと、コンクリート表面だけが早く乾き、流動性を示すスランプも下がりやすくなります。型枠湿らせる打込みでは、先に型枠へ水をなじませておくことで、コンクリート側の水を奪われにくくします。
乾いた型枠には赤い注意表示、湿った型枠には適切な手順の表示が置かれ、打込み前の状態が対比されています。
混同注意では、型枠を乾かしておくのではなく、打込み前に湿らせる理由を理解します。乾いた型枠は水を吸い、コンクリート表面を荒れやすくします。一方、湿った型枠は水分の奪い合いを減らし、表面仕上げを安定させます。ただし水をためることとは違い、しっとり湿った状態に整えることが大切です。
型枠を湿らせてから打ち込むと、型枠がコンクリート中の水を吸い取るのを防げます。表面不良を避けるため、湿らせた後は余分な水たまりを取り除きます。