事前調査
事前調査は、工事を始める前に、工事内容や現場の条件を調べることです。設計図書や現場の自然条件、近隣の環境、労務や資機材の調達先などを確かめ、その結果をもとに、現場に合った無理のない施工計画を立てます。
セクション別の図解
工事内容・自然条件・近隣環境・労務資機材という事前調査の4項目が、それぞれ何を調べるかとともに並べて描かれています。
事前調査では、いくつかの項目を調べます。工事内容は、設計図書や仕様書、工事数量を確かめます。自然条件は、地質や地下水、気象などを調べます。近隣環境は、周辺の状況や交通量、騒音・振動の制約を確かめます。労務・資機材は、人手や資材・機械の調達先や輸送ルートを調べます。なお、現場事務所の用地をどこにするかは、仮設備計画で扱う内容で、工事内容の把握とは別です。こうした調査をもとに、施工計画を組み立てます。
先に現場の条件を調べる事前調査と、その結果をもとに方法を決める施工計画を、矢印でつないだ順序として示しています。
事前調査と施工計画は、続けて行う作業ですが、順序と役割がちがいます。事前調査は、まず現場の条件 (工事内容・自然条件・近隣・労務資機材) を「調べる」段階です。施工計画は、その調査結果をもとに、どう工事を進めるかの「方法を決める」段階です。調べてから決める、という順序が大切で、調査が不十分なまま計画を立てると、現場で計画が成り立たなくなります。
地盤や周辺環境が現場ごとに異なるため、先に条件を把握してから計画を組み立てる必要性が示されています。
事前調査が必要なのは、現場ごとに条件がちがうからです。同じような工事でも、地盤の固さ、地下水、周辺の交通量、資材の入手しやすさなどは現場によって異なります。これらを知らずに計画を立てると、現場で計画どおりに進まず、工事のやり直し (手戻り) が生じます。事前に条件を把握しておけば、その現場に合った計画を立てられ、手戻りや工程の遅れを防げます。だから工事の前に調査を行います。