異形コンクリートブロック消波工
異形コンクリートブロック消波工は、海岸堤防や護岸の前に形の複雑なコンクリートブロックを並べ、波の力を弱める工法です。ブロック同士の隙間で波を砕き、打上げ高さや堤防にかかる圧力を小さくします。試験では、部材の位置、守る対象、水の作用を結び付けます。
セクション別の図解
海岸堤防の前面に異形コンクリートブロックが積まれ、沖から来た波がブロックに当たって小さくなる断面図です。
異形コンクリートブロック消波工は、堤防の前に波を受け止めるクッションを置くような工法です。波を直接堤防にぶつけるのではなく、複雑な形のブロック群で受け、隙間の中で勢いを弱めます。海岸保全では、波の打上げや越波を減らし、背後の道路や住宅を守る目的で使われます。
拡大図では、足のような突起を持つブロック同士がかみ合い、その間に大小の空隙が連続してできています。
構造のポイントは、単に重いコンクリートを置くのではなく、異形のブロックをかみ合わせて空隙を作ることです。空隙は水が入り込む通り道になり、波の動きを複雑にします。また、ブロック同士がかみ合うことで、波に押されても一つずつ動きにくくなります。異形コンクリートブロックでは、重さ、形、空隙の 3 つが効きます。
左から入った大きな波が、中央のブロック空隙で分かれて渦を作り、右側では小さな波になる連続図です。
働きとしては、波のエネルギーを一度に止めるのではなく、分散させながら少しずつ減らします。異形コンクリートブロック消波工では、波が空隙へ入り、向きを変え、ぶつかり、摩擦を受けます。勢いよく走る水が迷路に入ると遅くなるようなものです。その結果、堤防に届く波圧や打上げが小さくなります。
安全側の配置図として、ブロックの隙間、波の当たる方向、堤防に伝わる波圧低減範囲が注記されています。
安全上は、消波ブロックがあるから絶対に安全とは考えません。異形コンクリートブロックの隙間は波を弱める一方、人が落ちると抜け出しにくい危険な場所にもなります。また、設計波を超える高波ではブロックが移動したり、越波が起きたりします。現場では立入禁止、点検、沈下や欠損の確認を続けることが必要です。
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