保護帽
保護帽は、頭部を落下物や衝突、転倒から守るためにかぶる帽子 (ヘルメット) です。建設現場では着用が基本で、明り掘削や、橋梁支間30m以上の鋼橋架設などでは、労働安全衛生規則で着用が義務づけられています。
セクション別の図解
明り掘削の現場と、橋梁支間30m以上の鋼橋架設の現場で、作業員が保護帽を着用している様子が並べて描かれています。
保護帽は、建設現場で広く着用されますが、とくに危険な作業では着用が義務づけられています。労働安全衛生規則では、明り掘削の作業や、橋梁の支間が30m以上の鋼橋架設の作業などで、保護帽の着用が定められています。これらは、落下物や墜落、構造物の倒壊などの危険が大きい作業です。どの作業で着用が義務かを押さえ、頭部を守る保護帽を正しく着用することが、現場の安全の基本になります。
作業員一人ひとりが身につける保護帽と、現場に設ける防護柵・安全ネットを並べ、個人の保護具か現場の設備かが対比されています。
保護帽と、防護柵・安全ネットなどの安全施設は、安全を守る点では同じですが、種類がちがいます。保護帽は、作業員一人ひとりが身につけて、自分の頭部を守る「個人の保護具」です。防護柵や安全ネットは、現場に設けて、そこで働く人みんなを危険から守る「設備 (安全施設)」です。個人が身につけるか、現場に設けるかという点でちがいます。両方を組み合わせることで、現場の安全を多重に守ります。
落下物が保護帽に当たると、帽体と内部の構造が衝撃を吸収・分散し、頭部への直撃をやわらげる様子が断面で示されています。
保護帽が頭を守れるのは、衝撃を吸収・分散するからです。硬い帽体 (外側の殻) が物の直撃を受け止め、内部のハンモックやライナーが衝撃をやわらげて、頭にかかる力を小さくします。これにより、落下物や転倒のときのけがを軽くできます。ただし、あごひもを締めるなど正しく着用しないと、ずれたり外れたりして効果が出ません。正しくかぶることで、はじめて保護帽は頭部を守る役割を果たします。