閉合誤差
閉合誤差は、閉合トラバース測量で一周して出発点へ戻るはずなのに、実測の終点が理論上の出発点からずれる量です。小さな測定誤差が積み重なった結果で、測量の精度判定に使います。試験では、仕組み、性質、現場での使いどころが頻出です。
4 枚の画像で解説
セクション別の図解
閉じた測量ルートの出発点と実測で戻った終点が少し離れ、そのずれが矢印で拡大して示されています。
閉合誤差は、閉合トラバース測量 (多角形のように測って元の点へ戻る測量) で、最後にぴったり戻れないずれです。迷路を一周してスタート地点に戻るつもりが少し横に出るようなものです。このずれが小さいほど、測量が正確だったと判断しやすくなります。
左にずれの距離として閉合誤差、右に総測線長に対する割合として閉合比が並び、距離と比率が比較されています。
閉合誤差はずれそのものの長さ、閉合比はそのずれを総距離に対する割合で見たものです。0.008mのずれでも、短い測量と長い測量では意味が変わります。閉合比は「どれくらいの距離を測って、その中でどれだけずれたか」を見る精度の指標です。
各測線に小さな角度や距離の誤差が点在し、それらが最後の終点のずれとして現れる流れが示されています。
閉合誤差が生じる仕組みは、距離測定や角度測定の小さな誤差が各辺で少しずつ積み重なるためです。1 回ごとのずれは鉛筆の線ほど小さくても、何本もつなぐと最後の位置が合わなくなります。風、器械の据付、読み取りの差なども影響します。だから測量では最後の閉合で全体の精度を確認します。
[測量精度] 閉合誤差は、一周して戻る測量で理論上の出発点と実測の終点がずれる量です。小さな誤差の積み重なりを見て、測量の精度を判断します。