土粒子密度 vs 湿潤密度
土粒子密度 vs 湿潤密度は、土粒子だけを見るか、水や空気を含む土全体を見るかの違いです。土粒子密度ρSは粒の質量mSを粒の体積VSで割り、湿潤密度ρtは全体質量mを全体体積Vで割ります。計算対象を取り違えないことが大切です。
セクション別の図解
左に乾いた土粒子だけを取り出した容器、右に水と空気を含む湿った土全体の容器が並んでいます。
土粒子密度 vs 湿潤密度の基本は、分母と分子に入れる範囲の違いです。土粒子密度ρSは、土の粒だけを取り出して量る考え方です。湿潤密度ρtは、現場から採った土のかたまり全体を量る考え方です。ご飯粒だけを量るか、水分を含んだおにぎり全体を量るかの違いとして覚えます。
左右の式カードで、ρS は mS/VS、ρt は m/V と示され、土粒子だけと土全体が色分けされています。
ρS と ρt の違いは、記号の見た目よりも対象範囲です。ρS の mS と VS は土粒子だけで、水や空気のすき間は入りません。ρt の m と V は、水を含む土全体の質量と体積です。土粒子だけを見る密度か、水や空気を含む土全体を見る密度かで分けて理解します。
乾いた土粒子だけが皿に載せられ、粒の質量 mS と粒だけの体積 VS がラベルで示されています。
土粒子密度ρSは、土の粒そのものの密度を見ます。粒の中身だけに注目するので、試料に含まれる water (水) や air (空気) の体積は外して考えます。土質を調べる場面では、土粒子の材質に近い値をつかむための指標で、間隙 (粒の間のすき間) を含めない点が最も大切です。
水を含む円柱状の土試料が計量台に置かれ、全体質量 m と全体体積 V の寸法が書き込まれています。
湿潤密度ρtは、現場の土をそのまま採った状態の重さ具合を見ます。土粒子、水、空気をまとめた全体質量 m を、試料全体の体積 V で割ります。盛土の締固め管理では、土がどれくらい詰まっているかを現場状態で判断するため、ρt は施工管理と結び付きやすい値です。
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