土止め支保工
土止め支保工は、掘削した地山の崩壊を防ぐために設ける、仮設の支えの構造です。掘った斜面や壁が崩れてこないよう、板や腹起し・切ばりなどで土を押さえます。工事が終われば撤去する仮設物で、掘削作業の安全を支える重要な設備です。
セクション別の図解
深い掘削で土止め支保工を組み、作業主任者が指揮しながら、底で安全に作業が進む現場が描かれています。
土止め支保工は、深い掘削の安全を支えます。掘削面の高さが2m以上になるような掘削では、崩壊の危険が大きいため、土止め支保工を設けて壁を支えます。設置や作業は、地山の掘削および土止め支保工の技能講習を修了した作業主任者が指揮します。組んだあとも、切ばりや板にゆるみや変形がないか点検し、異常があれば補強します。これにより、掘削の底で働く人を地山の崩壊から守ります。
左に板と切ばりで支えて垂直に近く掘る方法、右に斜面をゆるくして支えなしで掘る方法を並べ、対比されています。
掘削で地山の崩壊を防ぐには、2つの考え方があります。1つは土止め支保工で、壁を板と切ばりで支え、垂直に近い形で深く掘る方法です。狭い敷地でも掘れますが、支保工の設置と管理が必要です。もう1つは、斜面をゆるい勾配にして支えなしで掘る方法で、広い敷地が要りますが構造は簡単です。敷地の広さや掘る深さに応じて、どちらの方法をとるかを選びます。
掘削の壁の土が内側へ押す力 (土圧) を、板が受け止め、切ばりが反対側へ突っ張って支えている様子が矢印で示されています。
土止め支保工が崩壊を防げるのは、土が壁を押す力を受け止めるからです。掘削した壁の土は、その重みで内側へ押し出そうとします。この力を土圧といいます。壁に当てた板がこの土圧を受け止め、向かい合う壁の間につっぱった切ばりが、両側から押し合って支えます。こうして土圧と支保工の力がつり合い、壁が内側へ崩れてくるのを防ぎます。土圧の大きさに見合った丈夫さで組むことが大切です。
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