段切り
段切りは、既設の堤防や斜面に階段状の段を切って、新しい盛土を接合する施工方法です。なだらかな斜面のままだと新しい盛土がすべり落ちやすいため、段で凹凸をつけて一体化させ、すべりを防ぎます。
セクション別の図解
既設堤防に段切りをして腹付け盛土を行い、堤防を安全に拡幅する様子が示されています。
段切りは、河川堤防の腹付け工事などで使われます。腹付けは、既設の堤防に土を足して太らせたり高くしたりする工事です。このとき、既設堤防の斜面に段切りをしてから新しい盛土を接合すれば、新旧の土が一体となって、すべりや変形に強い堤防になります。斜面の上に盛土をする工事では、接合部の安定を確保する基本的な手法として広く用いられます。
段切りをして凹凸でかみ合った接合面と、段切りせずなだらかな面で重ねてすべりやすい接合面が対比されています。
段切りをするかしないかで、新旧の盛土の接合の強さがちがいます。段切りをせずになだらかな斜面の上に盛土をのせると、境目がすべり面になりやすく、新しい盛土がずれ落ちる危険があります。段切りをして接合面に凹凸をつけると、新旧の土がかみ合い、すべりにくく一体化します。積み木を斜めに重ねるより、段差で組むほうが安定するのと同じ考え方です。
階段状の段によって接合面に水平・鉛直の凹凸ができ、新旧の土がかみ合ってすべりに抵抗する様子が示されています。
段切りがすべりを防げるのは、接合面に凹凸をつくって、新旧の土のかみ合いを増やすからです。なだらかな斜面は、そのまま連続した一枚のすべり面になりやすく、上にのせた盛土がずり落ちます。段を切ると、水平な面と鉛直な面の組み合わせができ、土どうしがかみ合って横ずれに抵抗します。段の寸法を適切にとることで、新旧の盛土がしっかり一体化します。
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