打撃回数
打撃回数は、標準貫入試験で、ロッドを規定の深さ (30cm) まで打ち込むのに要した、ハンマーの打撃の回数のことです。この回数がそのままN値となり、数が大きいほど地盤が硬く締まっていることを表します。
セクション別の図解
打撃回数 (N値) の大きい硬い地盤と、小さいやわらかい地盤を比べ、地盤の良し悪しを判断する様子が描かれています。
打撃回数は、N値として地盤調査に広く使われます。N値が大きいほど、地盤が硬く締まっていて、支持力が大きく安定していると分かります。砂質地盤では、N値から相対密度や支持力のおおよそを推定します。逆にN値が小さい地盤は、やわらかく沈下や液状化の危険があるため、地盤改良などを検討します。打撃回数 (N値) は、地盤の硬さ・締まり具合を表す、最も基本的な指標の一つです。
左に打撃回数 (N値) で硬さを測る標準貫入試験、右にコーン指数で走行性を測る試験を並べ、指標のちがいが対比されています。
打撃回数 (N値) とコーン指数は、どちらも地盤の強さに関わりますが、測る試験も内容もちがいます。打撃回数は、標準貫入試験で得られ、地盤の硬さ・締まり具合を表します。コーン指数は、ポータブルコーン貫入試験で得られ、建設機械が走れるか (走行性) や地盤の軟弱さを表します。叩いて得る打撃回数、押し込んで得るコーン指数、というように、試験のしかたのちがいで、別々の指標になります。
やわらかい地盤は少ない打撃で、硬い地盤は多くの打撃でようやく30cm入る様子を対比して示しています。
打撃回数が地盤の硬さを表すのは、硬い地盤ほどロッドが刺さりにくいからです。一定の落下エネルギーで毎回同じ力で叩くと、やわらかい地盤ならロッドはすぐに30cm入り、打撃回数は少なくなります。硬く締まった地盤ほどロッドが入りにくく、30cmに達するまでに多くの打撃が必要で、打撃回数は大きくなります。同じ条件で叩くからこそ、打撃回数の多さがそのまま地盤の硬さを表す指標になります。
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